インターネットを流れるモノ


便利な時代です。

物理的にはインターネットというのは、世界中で瞬時に情報を流すプラットフォームです。

しかし、近頃では、そういう無機質な理解を超えたものだということを体感しつつあります。

パケットの中に隠れているのは単なる文字や画像ではありません。

人の思いや、様々な価値観、情熱が光の早さで流れます。
ロボットやプログラムには解釈できないものです。

それが人に与える影響の大きさは計り知れません。

パラダイムシフト、イノベーションなどと呼ぶ人もいます。


明治維新を迎える直前の幕末、それは塾や書物の形をとって志士たちの間を伝搬していきました。
今と比べればとてもゆっくりしたものだったに違いありません。

黒船という衝撃は、大きなインパクトを持って、志士たちの間に伝わって行きました。
様々な価値観が共有され、大きなうねりとなりました。



インターネットを手に入れた現代、私たちは1日のうちに恐らく幕末数年分の知識を手に入れることができます。
遠くにいて、まだ会ったこともない知識人から教えを乞うこともできます。
誰から影響を受けるかも自由です。

その熱を自分で伝える力も幕末と比べれば百人力です。

ただ流れる情報の量が多いだけではないのです。その上に載せる大事なモノも、すごい速さで伝わるのです。

なんて素晴らしい時代なんだとワクワクせずにはいられません。
私たちは本当に恵まれています。