Scrum Boot Camp Premium 参加報告
http://www.seshop.com/product/detail/14217/
アジャイル、スクラムを机上の知識としてばかり溜め込んでいるので、実践を少しでも体感したくて参加しました。
会社ではアンオフィシャルにアジャイル言いまくってますが、ちゃんと決裁通して参加したということで少しだけオフィシャルに近づいたと思いたいところです。
アジャイルサムライ監訳者の@nawotoさん、@ryuzeeさんによる講義に、いくつかのワークショップをグループで実践して進めていく形です。
講義、ワークショップを通じて感じたことをメモ。
ちょっととりとめないです。
■わかっていなかったことがわかった
Scrumのフレームワーク、一つ一つの要素を理解していたつもりだけど、ああやって体系的に説明されながらワークショップやると、それぞれの要素の存在理由や、つながりがよくわかった気がします。
細かいことは色々あるんだけど、一番わかっていなかったことは、
アジャイルの究極の目的は、本当に価値のあるソフトウェアを届けること。
ってこと。
なんだ、そんなの誰でも知っているよって言われそうです。
ところが、私の中では、「人間を重視する」、「誠実に」とかそういう要素がすごく響いていたんですよ。
アジャイル以前から、そういう働き方に憧れていた。
アジャイルという状態には、それがある。だから私はそこを目指したい、という動機が大きな割合でありました。
もちろん、「価値のあるソフトウェアを届けること」にも強い気持ちを持っていましたが、いくつかの理想とする状態の一つだった。
今日のトレーニングで、そこに認識の変化が生まれた気がします。
仮に「人間を重視する」、「誠実に」、っていうことが目標だとすると、全ての開発はアジャイルにしちゃえばいいじゃん、とかそこまで正直思っていたりしました。
でも、それでさえも、たぶん、手段なんだと今日思いました。
世の中にとって本当に価値のあるソフトウェアを届ける。
そこに至る最適化の中に、「人間を重視」、「誠実に」という手段がある。
それなしには「価値あるソフトウェアを届ける」ことが難しくなってきている。
ある条件の下では、「プロセスやツール」、「包括的なドキュメント」で「価値あるソフトウェアを届ける」ことができれば、それでよいのでしょう。
銀の弾丸を期待していたつもりはないのですが、「働き方」と「開発」を少し重ねすぎていたのかもしれません。
いや、やっぱり、それって銀の弾丸と思っていたのか。。。。
■ScrumがScrumであることのストーリー
「軽量であること」と「軽量さによって難しくなる部分の担保」というScrumにおける構図が自分の中で浮き彫りになりました。
アジャイルの軽量さは、プログラマーの本能的に近い部分に合致するから、プログラマーには受け入れやすいけど、軽量にやることも「価値あるソフトウェアを届ける」ための一つの手段である。別に、プログラマーが快適に過ごしたいからやるわけじゃない。
・フィードバックをこまめに得ながら進むことが、「価値あるソフトウェアを届けること」に直結する。
・じゃあ、確認しながら、一周を短くやろう。
・でも、短くやるには、ソフトウェア開発ってとっても大変だよね。
・軽量にしよう。ムダを徹底的に省こう。
・ムダを省く代わりに、リスクも生まれる。それを担保する仕組みが必要だよね。
・そこでScrumのフレームワークや各種のプラクティスが登場する。
・それは規律だ。厳しい。難しい。
このストーリーが結構見えてなかったんです、私。一つ一つの要素をちゃんと理解していたつもりだったけど、こういう風には人に説明できなかった。
■修得するのではなくつくりあげていくものだ
Scrumはフレームワーク。それを使って自分のコンテキストで組み立てる。
手法に縛られず、とことん自分流を追求した結果、それがアジャイルという状態、みたいな人を周りで少し見てきました。
「つくりあげる」
力強い言葉です。
■After5プロジェクト始めました
仕事ど真ん中のアジャイルプロジェクトがなかなかうまく始められません。
3ヶ月前ぐらいにFacebookで偉そうに宣言したのですが。。。
ともかく手を動かしたくて、業務外の時間で後輩を巻き込んで始めました。
今週、ちょうど、ストーリーを書いて、ストーリーポイントを付けて、スプリントを回し始めているところです。
アジャイルサムライ熟読してたけど、今日のトレーニングを受けて、始めたばかりのスプリントでさえ、できていないことがたくさんあることに気付きました。
after5はカンバンでやるといいよってアドバイスもいただきました。アジャイルサムライにも書いてあったね。
とにかく、今の頭でっかち状態から早く抜け出したい。それでストレス溜まってます。
以上、自分の不甲斐なさばかり出しているようで少し恥ずかしいですが、まだ未体験の方はこんな感じで気付きの多い場なので、是非受けてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、このポストイットはQ&Aの一覧。なんと1時間半もQ&A解説。濃かったです。